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ベルギーノハハハハハハ

ベルギーノハハハハハハ

11ヶ月ことば

甥っ子は一月ほど前からワーワーとよくおしゃべりするようになりました。


言葉としてはまだ何も発していないのですが,日本語教師的観察をするとなかなか興味深いものがあります。

最初に出た音(11ヶ月かそれ以前から)

子音のM,P,B,母音は基本的にア。アとオの間のおとも少し聞こえる?
「ママ・マンマ」「パパ」「バー・ババ」は初期から出ていました。ただし,「ママ・パパ・ババ」には意味はありません。母親に向かって「パッパ」ということもありましたし。


この3つの音はすべて両唇音(りょうしんおん)。上下の唇を合わせて音を作るからこう呼びます。音の出し方は少し違います。

「ま」は鼻音。鼻から息を出さなければ出ません。鼻をつまみながら「まみむめも」と言ってみてください。「ばびぶべぼ」っぽく聞こえます。

「ば」「ぱ」は破裂音です。唇がぷるんと破裂します。「ば」と「ぱ」の違いは有声か無声かということ。bは子音だけで音を出すときに声帯がふるえますがpはふるえません。


11ヶ月と2週間の時点

子音はd,g,母音はが少し出るようになった。

「タタ」「ダダ」「ゴー」

「タ」「ダ」は歯茎(しけい)破裂音。「ゴ」は軟口蓋(なんこうがい)破裂音です。

軟口蓋というのは,口の中の上の部分,のどに近いほうにあります。歯茎から後ろへ舌を這わせていくとはじめは硬いのですが,奥のほうで少しやわらかくなるんです。そこです。

もっとわかりやすいのは,飲みすぎて気持ち悪いときに指で刺激するところです。(わかりやすくない,そしてそんなに説明しなくてもいい)


11ヶ月と3週間の時点

母音はウのような音が少し出るようになった。うーん,とうなることは以前からあったけど,「ぐ」の音を聞いたのは今日はじめて。

ほかにも少しずつ微妙に違う子音や母音が出せるようになっていることがよくわかってとても面白い。こうやって,人は話せるようになるんだなあと実感。



今日の気づき。赤ちゃんは破裂音から出せるようになるらしい。


こんなことに気づいても,どうってことないんですけどね。

でも面白いのでこれからも観察して行こうと思います。



===☆追加☆===

そういえば,忘れていましたが,赤ちゃんはアーだけでなくワーも言いますね。最初。

ワ行音は,子音の特定ができません。アの前に母音のウをすごーく短く言っているんですね。


赤ちゃんは,まずは口を開いて息を出して声帯をふるわせることから始めます。これがアのような音

次に,唇を少し動かせるようになるのでワのような音が出るのかな。

そして,。唇を閉じてから音を出せるようになると思われます。
これは,「ば,ぱ」と比べて唇を破裂させる力が弱くて済むので,「ば,ぱ」より少し早く出てくると思います。それぞれの音を言ってみてください。

だから赤ちゃんが最初に「ママ」「マンマ」と言えるようになるのはおそらく世界共通なのだと思います。

甥っ子の場合はM,B,Pがほぼ一緒に出たように思っていましたが,多分私の見ていないところでMが最初に出ていたんでしょうね~



赤ちゃんが最初にいえるのが「ママ」「パパ」だから,「お母さん」「お父さん」が「ママ」なんでしょうけど,これが「がが」とか「ごご」とかじゃなくてよかったなあと,思いました。


*1歳1ヶ月3週間*



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